刺繍作家 高嶺 尚子

  • facebook
  • instagram

日記

2022.08.07

絵を描いたその先

5月の個展が終わってから、たくさんのオーダーをいただき、絵が完成する度に額縁屋さんに行くので、お店の方とお話しする機会が増えました。今まで知らなかったカラーのマットを絵に合わせて勧めていただいたり、色々な模様や色のある額縁があることも知りました。

わたしの母は華道家で、花材に合わせて花器を選んでいます。また反対にその花があることで、より花器が美しく見えることもあります。子供の頃からそれをずっと身近に見てきました。

わたしも母が花と花器と合わせて1つの作品を作り上げるように、もっと額縁やマットのことまで考えて絵を作り上げたいと思います。絵描きなら当たり前のことなのかもしれませんが、わたしは今それに気が付いたので、これからが楽しみで嬉しい気持ちでいっぱいです。
 

そんなことを考えている時に、5月の個展で絵をお買い上げくださった方からメールをいただきました。わたしが描いた絵の額縁を真剣に選び考えて、額縁のオーダーまでしてくださって、ご自宅に飾られている写真を送ってくださいました。わたしの考えが及ばなかったところまで向き合って考えてくださり、より絵がよく見えるように工夫していただいたことに、ただただありがたい気持ちでいっぱいになりました。とても嬉しかったです。(写真は快く了承していただき、投稿させてもらっています)

今こそ、今一度自分の絵の見せ方と向き合うチャンスなのだと思います。この先、皆さんの教えを無駄にすることなく、変わっていけたらいいなと思います。