刺繍作家 高嶺 尚子

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日記

2021.02.08

涙と修行

 

むすめが通うピアノ教室では、秋の発表会と3月末にプチ発表会が開催されます。今はプチ発表会に向けて練習をしています。

 

むすめがまだ経験したことのない音符が多めの長い曲なので思うように弾けず、むすめは負けず嫌いを爆発させ、週の半分悔し泣きをしながら弾いています。励ましたり、褒めたり、揉めたりしながら練習を続け、むすめは少しずつ弾けるようになり、わたしは全然弾けませんが何かを悟れそうな気持ちになります。自分では全く掴めない何かを探して、修行しているような気持ちです。

 

思えば、わたしも浪人時代に、予備校でデッサンが上手く描けないと家に帰ってよく泣いていたので、あの頃のわたしの母も修行をしているような気持ちで見ていたのかなと最近思います。むすめが悔し泣きをしている所を見ると、少し眉が下がった母の困り顔も一緒に見えるような気がします。

 

ただ、今のむすめとは違い、わたしの場合はその後の進路がかかっていたので、母はさぞ重かったことでしょう。いつかむすめも人生の中で大一番の勝負をする日がくると思うので、そのときドーンと構えて応援できるように、音符と格闘するむすめの横でわたしも修行に励もうと思います。